コード9

騒ぐ

筆圧が駄目

日記を書くためのボールペンを無くしたので8年くらい手付かずでほったらかしていた袋入りのボールペンを引っ張り出して使ったら、筆圧が完全にペンの抵抗に負けて字がぐっちゃぐちゃになった。何か抵抗を感じるとすぐに敗北を認める人生の人間がペンに勝てるはずがない。もうだめ。PCもなんか半フリーズして今ブラウザ以外のウィンドウが全部真っ白になっている。タブレットで音楽流してスマホTwitterほったらかしてPCで文字を打ち込んでいる。文字を書くのも打ち込むのもわりと身に付いたほうだけどフリック入力はいつまでも身に付かない。ガラケー時代は一つのキーを4回5回押すのが耐えられなくて2タッチ入力をしていた。スタンダードなガラケー入力より原理はフリックに近いんだからうまく移行できそうなところ、なんか片手で握った画面に指を滑らせるのが致命的に向いてなかった。画面の摩擦抵抗に負けた。その後Google日本語入力のGodanを経由して、アルテ日本語キーボードのなぞり書きタイプをほとんど一切なぞらずに使っている。感度を微調整できるらしいけど調整してはキーボードに戻ってを繰り返すのがめんどくさすぎる。調整画面にキーボード出しててくれ。アホには厳しい。

これでQWERTYに順応できていなかったら社会性を失うところだった。インターネットに入り込める貴重な手足。各々最適な手足を選択できる社会っていいな。バーチャルボディーで人間の身体になりたくないタイプの人間はたぶん余分な手足を貰えるなら貰いに行くと思う。隙あらば標準形状からズレようとする。そういう行為が楽しくなる頭をしているから止めないでほしい。でも背中に8本とか手を生やせば絶対生活に不便になるし、実際人より手足が少ない人は社会でそれぞれ不便しているのは私でもわかるから、その倍以上は困るんだろう。表面積が増えて寒いんだろうな。ヒートシンクみたいなもんだし。全ての手に色違いの長手袋をつけよう。

中二パッションのリハビリ

学生のころブログを持っていた。なんの中身もない文章を一日800文字、己にノルマを課していた。それが楽しくてやっていた。デイリーミッションがあるゲームを楽しんでいただけだ。ある日Twitterを初めて、ひらめきも発見も叫びもその場で即書き残せるのが面白くて、だんだんブログから離れていった。それ以降デイリーミッションは自然と忘れてしまって、狂ったようにキーボードやガラケースマホを持つまでだいぶかかった)をポチポチやるだけの勢いのつけ方まで忘れた。

いろいろあって先日からそのころの衝動に火が付く事態が発生して、助走をつけることに成功した。ここで立ち止まったらきっともう何も書き出せなくなる。無いものを削り出そうとなんてしなくなる。正直この衝動はいわゆる中二病マインドが底にあって、自分になにか特別なものがあってほしい、ワンチャン自分が出力したもので誰かの思想が狂ってほしいという願いがある。この願いがいつまでも心にこびりついているから、大したこと言っていないTwitterのアナリティクスを一日10回確認するような不毛なことをする。リアル中二のころよりいい生活をしているのに、いい生活だけじゃこの部分が満たされない。この願望はたぶん陰謀とか自己啓発とかと相性がいいだろうと自覚しているので、年齢を重ねてから暴発するまえに爆破処理をしておいたほうがいい。もう事故っているけど自爆で済むのは穏当な方だと思う。

願望の爆破処理にあたり、ブログを再開した。当時使っていたブログも残っているけど、あれはあれで当時の記録としてそのままにしておこうと思う。当時のブログは記事を全て非公開にして、自分だけが見返せるようにしている。実は自分が書いた文章を読み返すのが大好きだ。もし紙一枚を端からボールペンで塗りつぶしたら、完成品をいつまでも眺めて暇をつぶせるタイプの脳をしている。変な快楽物質が出てくる。その中身が読んでいる瞬間の自分の予想を超えるとなおいい。自分で言ったことを忘れやすいから、半年ぐらい寝かせればもうそこにはめちゃくちゃ感性が近い他人のコンテンツを眺めているに等しい。お手軽な頭してるな。

800文字を超えた。やればなんとかなるもんだ。この文章の8割はブログの編集画面を開く前には全く頭になかった内容だから、書き出す時だけ普段使っていない部分の頭が起動してくれるらしい。こんなんだからあとで読み返して他人事でいられるのかもしれない。